あっ、レートがめちゃくちゃが逆行してるぅぅ!!
含み損がものすごいことに。。。
どうしよう。。。((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
FXで感情がグラグラになるのはレートが予想外れて動いた時です。
感情がぐらつくとつい誤った判断をしてしまいます。
感情のコントロールができればいいですが、それはまず不可能。
そこで「取引ルールを作りなさい」と言われるわけですが、どんなルールを作ればいいのかわからないという人が多いでしょう。
そこで今回は「心穏やかに取引するためのトレードルールの作り方」について解説します。
ではゆっくりいってみましょう。
Contents
想定の範囲を最大限に広く設定する

感情がぐらつくのはポジションを持っているときにレートが想定を超えて動いた場合です。
想定の範囲の動きなら驚きも怒りも悲しみもありません。
「最高を望み、最悪に備える」という言葉がありますが、最高だけを望んでいるからちょっとよくないことが起こっただけで泥沼にはまっていくわけです。
なので積極的に「最悪のシナリオ」を想定し、対応策を考えておきます。
最悪に備えて想定する項目
最悪に備えて想定するのは以下の3点です。
- 最も逆行した場合のレート
- 最大で保有する玉の枚数
- ポジションの作り方
これから「上がる」「下がる」といった予想はしません。
予想は想定を狭める行為です。
予想をするからこそ「想定外」が起こります。
では項目をひとつずつ見ていきましょう。
その1「最も逆行した場合のレート」

史上最高値と最安値を参考に「それ以上動くことはない」というラインを仮定します。
もちろんそれ以上動く可能性はゼロではありませんが、世界的な事件もなしにそこまで動くとは考えられません。
ちなみに米ドル/円ですと、1990年以降の最高値と最安値は以下のとおりです。
- 最高値:75.54円(2011年)
- 最安値:160.20円(1990年)
現レートが110円ならロングで逆行した場合、最大で35円くらい動くことになります。
これが「最悪のシナリオ」です。
ここまでを想定の範囲とするならたいがいの変動には驚かなくなります。
ショートに関しては最大で50円の変動が考えられますが、近年のレートを見ればそこまで想定しなくてよいかと思います。
とりあえずロングの場合と同じ「35円程度」の変動を想定します。
その2「最大で保有する玉の枚数」

保有する玉の枚数にも「ここまで」という基準を設けておきます。
レートが最大限の変動をしたとしても、玉の保有数が管理できていればロスカットに引っかかりません。
保有できる玉の枚数は計算で決められます。
米ドル/円の現レートが110円、ロング・ショートそれぞれ最悪で35円動くとします。
1枚(10000通貨)持っていた場合、35円逆行すると35万円の含み損が発生します。
資産額100万円なら、
100万円(資産額) – 35万円(含み損) – 4万円(証拠金)
= 61万円
35円逆行してもまだ61万円も余裕があります。
ポジションが2枚だと、
100万円(資産額) – 70万円(含み損) – 8万円(証拠金)
=22万円
3枚だと含み損だけでマイナスになります。
正確に保有可能枚数を計算をすると
100 ÷ ( 35 + 4 ) = 2.5枚
で2.5枚が限界とわかります。
資産額100万円の場合の2.5枚より多くのポジションを持たなければ、35円の変動しても大丈夫という線引きができます。
このルールの中で取引するかぎり感情が大きく乱されることはないはずです。
その3「ポジションの作り方」

とはいえ実際に取引をしてみると、保有するポジションが大きいほどレートの動きが感情に影響を与えます。
そこでポジションを作る際には「少しずつ」作っていくことにします。
具体的に言うと最大2.5枚なら
「1000通貨ずつ25回に分けてポジションを作っていく」
というルールにしてしまいます。
ルールの中身は人によってさまざまです。
2000通貨ずつの人もいるでしょうし、だんだん大きく動かしていく人もいるでしょう。
いずれにせよ「どんなかんじでポジションを作っていくか」を決めておくことです。
これをやると多少の変動があってもビビらなくなるのでおすすめです。
まとめ:FXでコントロールするのは感情でなくルール。ルールは3つの項目について決めておこう
「最悪」のケースは大きく設定し
- 最も逆行した場合のレート
- 最大で保有する玉の枚数
- ポジションの作り方
についてルールを作っておくこと。
