損切りは FX に必須のテクニックだよね。
30pips逆行したら自動的に損切りしてるけど損ばかり増えちゃって。。。
エントリーのタイミングが悪いのかなぁ?
FX で損切りは必要とよく言われますが、よく考えてください。
その損切り本当に必要ですか?
本に「必要」と書いてあるからなんとなくやってませんか?
取引のやり方にもよりますが、じつは損切りはしなくても大丈夫です。
理由は「待っていれば相場は戻ってくるから」。
戻ってくるならわざわざ損失を確定させることはありません。
損切りよりも大事なのは「相場が戻ってくる前に破産しないこと」です。
とすると肝は損切りよりも「資金管理」ということになりますね。
今回は「損切りをしないならしっかりやるべき資金管理の方法」について解説します。
ではゆっくりいってみましょう。
Contents
本当に損切りが必要なケースはまれ

損切りが必要なのは「レートが戻ってくるのを待っていたら破産するかもしれない時」です。
つまり大量のポジションを持ってしまい、かつ相場が逆方向に動いた場合ですね。
ポジションが大きければ含み損が膨らむのも早く、ロスカットラインに触れる可能性が高くなります。
あらかじめ「有利なほうにレートが動く」と予測して大きなポジションを持つ取引なら、一定の損切りルールはあったほうがいいでしょう。
逆に予測はしないで時間を味方につけるゆっくりとした取引なら、そこまで損切りに神経質になる必要はありません。
このように損切りの必要性は取引方法に大きく依存します。
「自分のやり方には損切りが必要かどうか」よく考えてみましょう。
損切りは思っているより高等技術

損切りは「FXをやるならまず身につけるべき技術」みたいに言われていますが、そんなに簡単ではありません。
できたら立派なトレーダーと言ってもいいくらいです。
個人的には初心者のレベルでできることではないと思います。
プロの相場師ですと試し玉を入れた時点で「感触が違う」と言って損切りしたりするようですが、初心者には無理です。
いたずらに損切りをしても損失が増えてFX会社を喜ばすだけです。
はじめのうちは損切りにこだわらず、できるだけ損切りしなくてもいい方法をとるのが賢明でしょう。
資金管理ができていれば損切りはいらない

では「損きりしなくてもいい方法」を具体的にお話しします。
資金管理とは
- 自分の全資産額を把握し
- 持てるポジションサイズを決めること
です。
「損切り = 資金管理」ではありません。
仮に米ドル/円が50円動いてもロスカットにあわないポジションサイズなら長期にわたりポジションを持ち続けても破産することはありません。
ということは少々の含み損でロスカットをする意味はなくなります。
むずかしい損切りをがんばって覚える前に適切なポジションサイズを見極めて取引をするべきです。
適切なポジションサイズは「全資産額の1/10」を証拠金額の上限とするやり方で、かんたんに決められます。
たとえば資産額100万円で米ドル/円を取引する場合、証拠金の上限は全資産額の1/10なので「10万円」となります。
100万円 × 1/10 =10万円
1米ドル = 100円とすると、レバレッジ25倍の1万米ドルあたりの証拠金は
100円 × 1万ドル × 1/25 =4万円
4万円となります。
すると、証拠金10万円でもてるポジションの量は
10万円 ÷ 4万円 = 2.5枚
2.5枚、つまり25,000通貨となります。
非常に大雑把な計算ですが目安としては十分です。
実際どのくらいの変動に耐えられるのか計算すると、
(100万円 ー 10万円)/2.5枚 = 36円
1枚あたり36円までの逆行に耐えられることになります。
ロング(買い)のとき100円から36円逆行すると64円です。
米ドル/円の史上最安値は75円くらいなので36円も動くことは考えにくいです(ゼロではありませんが)。
よってこのポジションサイズなら大丈夫、と判断ができます。
「損切りは必須」という思い込みは捨てよう
以上のように、損切りは必須の技術ではありません。
特に初心者なら損切りよりも資金管理に力を入れるべきです。
どちらも守りの技術ですが、簡単により早く身につけられ、かつ重要性が高いのは資金管理の方です。
「資金管理なんてしなくても大丈夫」というケースはさすがにないでしょうから、損切りよりも資金管理をしっかりやっておきましょう。
まとめ:「FXは損切り必須」は思い込み。損切りしなくても資金管理ができていれば問題ない
- 「その損きりは本当に必要か」考えてみよう
- 損切りは意外と高等技術
- 損切りよりも資金管理が重要
- 資金管理ができていれば、損切りはたいがいしなくていい
