米ドル/円の売りはスワップがマイナスになるけど、しょうがないかな。
とは言いつつも、マイナススワップってたまるとばかにならないんだよねぇ。
マイナススワップをかぶらなくて良い方法があったら知りたいな。
じつはマイナスアップを回避する方法はいくつかあります。
たとえば米ドル/円なら単純に「売り」をやらなければマイナススワップは発生しません。
が、それでは売りの取引チャンスを見逃すことになります。
FXではもったいなさすぎますね。
今回は「売りも買いもやりつつマイナススワップを回避する簡単な方法」を解説します。
ではゆっくりいってみましょう。
Contents
スワップポイントにありがちな「思い込み」

「売り = マイナススワップ」と思っていませんか(ぼくは思ってました)?
たしかに米ドル円の売りではスワップポイントがマイナスになります。
しかしすべての通貨ペアで「売り = マイナススワップ」なのではありません。
じつは「売りがプラスになる通貨ペア」も存在するのです。

出典:https://www.gaitameonline.com/dealings.jsp
「ユーロ/円」「豪ドル/米ドル」など種類は少ないですが、たしかに売りのスワップがプラスになってますね。
ということは「買い」と「売り」でそれぞれスワップがプラスになる通貨ペアを選べば、マイナススワップを避けて取引することができます。
売りのおすすめは「ユーロ/米ドル」

売りのスワップポイントがプラスになる通貨ペアの中でおすすめは「ユーロ/米ドル」です。
理由は以下の3点。
- 取引人口が多い
- 他の通貨ペアに比べてスワップポイントが高い
- 損益を「円」にして考えやすい
詳しく見ていきます。
✅取引人口が多い

出典:通貨ペア別取引量・シェア
通貨ペア別の取引量とシェアを示した表です。
これを見るとユーロ/米ドルがシェアの23.5%を占めており、圧倒的に取引されているのがわかります。
取引量が多いということは「市場が安定している」ということです。
少々多額の取引があっても突発的な変動が起こりにくい市場なのです。
✅他と比べてスワップポイントが高い
ユーロ/米ドルの売りスワップは他の通貨ペアと比べても飛びぬけて高いです。
ユーロ/米ドル:70円
ユーロ/豪ドル:50円
ユーロ/英ポンド:30円
ユーロ/円:5円
参考:https://www.gaitameonline.com/dealings.jsp
「円」を含まない通貨ペアはよくわからないので敬遠されがちですが、マイナススワップ回避の点ではチャンスを逃していることになります。
✅損益を「円」にして考えやすい
米ドル/円は損益がわかりやすいですよね。
10000通貨の取引で
- 1pips 動けば100円
- 100pips で1万円
と損益がイメージしやすいです。
じつはユーロ/米ドルでもこのイメージが使えます。
たとえばユーロ/米ドルが1.1200だったのが1.1190になったケースを考えてみましょう。
まずなにも考えずにユーロ/米ドルの数字の小数点を2桁ずらします。
Before → After
1.1200 → 112.00
1.1190 → 111.90
するとどうですか。米ドル/円と同じような数字になりますね。
あとは米ドル/円と同じよう考えればOKです。
今回の場合は10pips動いたことになるので、日本円だと1000円くらいの損益になります。
この方法を使えばユーロ/米ドルでも円換算で損益がイメージできます。
スワップポイントは FX会社によって変わる

じつはスワップポイントは FX会社によってかなり変わります。
ユーロ/米ドルの売りスワップをFX会社ごとに比較してみます。
外為ジャパン:89円
FXプライムbyGMO:85円
GMOクリック証券:87円
コールデンウェイ・ジャパン:78円
みんなのFX:90円
楽天証券:76円
(2019年5月27日現在)
最大14円の開きがあります。
マイナススワップを回避するにしても、どこのFX会社を選択するかで利益の上がり方は変わってくるのです。
とはいえ、FX会社は自分の取引スタイルに合わせて選ぶのが鉄則です。
スワップが有利というだけで会社を選ぶのはいただけません。
もしユーロ/米ドルの売りスワップを利用して取引をしようとお考えなら、上の表を参考にしてみるといいですよ。
まとめ:マイナススワップは回避できる。ユーロ/米ドルがおすすめだが、FX会社によってスワップポイントは違うのでよく見ること
- じつは「売り」でスワップがプラスになる通貨ペアがある
- おすすめは「ユーロ/米ドル」
- スワップポイントはFX会社で変わるのでよく見て選ぶ
- FX会社をスワップだけで選んではいけない