FX の値動き?
毎日アプリでチェックしているよ?
今どんな局面かって?
うーんそれは・・・
為替相場の値動きはどうやって見ていますか。
- アプリでレートを見る
- アプリでチャートを見る
という人が多いでしょう。
これだとチェックはできますが「値動きを受け止める」のはむずかしいです。
「受け止める」というのは「全体の流れの中で値をどう位置づけるのか」ということ。
個人的にはそう考えています。定義づけがしにくい概念です。
「値動きを受け止める」には「場帖」を使うのがオススメです。
アプリを使うのが当たり前の昨今では聞きなれない言葉でしょう。
じつは相場師の必須アイテムとして昔から使われているものです。
今回は「FX における『場帖』の作り方と使い方」を解説します。
ではゆっくりいってみましょう。
Contents
場帖ってこんなものです
場帖とは終値を毎日記録したものです。
いわゆる「時系列データ」ですね。
項目は「日付」と「終値」だけなのでこんな感じになります。

ここで問題となるのは「終値」です。
FX では24時間世界のどこかで市場が開いています。それゆえに「終値」の概念があやふやです。
仮に東京市場の終値を「終値」としてもいいのですが、自分でそう決めただけで本当に「仮」ですよね。
その日一日の相場を表す数字としてはいささか心もとない感じがします。
そこで当サイトでは「最高値」と「最安値」を記録しています。

これなら1日の値動きをシンプルに表すことができます。
場帖の作り方と使い方
じつは場帖は「作ることが使うことにもなる道具」です。
何を言ってるのかわからないと思うので、まずは作り方を説明します。
- ルーズリーフを用意します
- 線を引いてフォーマットを作ります
- 毎日、値を記入していきます
これだけです。
できあがるのはこれですね。

毎日値を記入しながら過去の値と見比べます。
- 昨日と比べてどうか?
- 一週間前と比べてどうか?
- 一か月前と比べてどうか?
具体的にいうならば、これが「受け止める」という行為になります。
この作業をすることで、ひとつの値が全体の中で位置づけられます。
これにより今が「どんな局面」で数字に「どんな意味があるのか」解釈できるようになります。
場帖は本当に必要?

でもさ、そんな面倒なことしなくていいんじゃない?
時系列データはネットにあるわけだし、わざわざ自分で書かなくても・・・
たしかに場帖なんて使わずに取引している人はたくさんいます。
だから絶対必要とはいえません。
ただ「値動きを受け止めよう」と思うなら場帖がないとむずかしい、とは言えます。
出来合いのチャートや時系列データは勝手に更新されていきます。
ということは毎日見る必要はありません。
場帖は結局のところ「定時・定点観測」なので、毎日自分でやらないとデータの更新と意味づけができません。
機械的な記録を毎日繰り返すことで、自然と意味づけができてくるとも言えます。
手書きする必要ってある?

個人的には手書きの方が便利ですし作業としてしっくりきますが、「絶対手書き!」と言えるだけの根拠はありません。
ただ記録作業全般に言えることですが、PC入力にした途端に雑になりがちです。
その意味では手書きの方がいいですね。
ダイエットに置き換えると場帖の意味がわかりやすい
それでもやっぱり場帖の必要性が感じられない人は「ダイエット」を想像してください。
ダイエット中に体重のデータを取るとします。データの採り方は以下の3パターンを想定します。
- 自動で記録してもらえる。1週間に1度、7日分の体重データが見られる
- 自動で記録してもらえる。体重データはいつでも見られる
- 手動で記録。毎日自分で体重を測ってノートに記入する
3つのパターンの中で一番数字を意識するのはどれでしょう。
毎日数字を見る可能性が高いのはどれでしょう。
そしてダイエット効果がもっともありそうなのはどれでしょうか。
3番が一番効果がありそうと思ったあなたは場帖の導入を検討してみてはいかがでしょう。
手間もそれほどかかりませんし、あやふやだった取引が少し手応えのあるものになるかもしれませんよ。
本日は以上です。
まとめ:場帖はFXの値動きを受け止める道具。だまされたと思って1度は自作してみるのがおすすめ
- 基本的には「終値」を記録していく
- FXの場合は「最高値」と「最安値」を記録するでもいい
- 値動きを受け止めようと思うなら必須の道具
- 個人的には手書きがおすすめ
場帖について詳しく知りたいかたはこちらの書籍を参考にどうぞ